みんな奇跡

みんな奇跡

息子は現在幼稚園の年長さん。

母親懇談会や参観日など何かと私が幼稚園に足を運ぶ機会も多いのですが、

どのお母さんも、妊婦さんを見かけるとつい声をかけたり、「お顔みせて~」と言いながら新生児を連れている人の周りに集まったり、

いつの間にかみんなが自分の出産した時の事を語り出して突然の“出産エピソード大会”になったり。

出産後何年経っても、みんな自分の出産の細かいところまで本当によく覚えているものです。

どんなに安産だったとしても出産はやはりそれぞれが特別。

どのエピソードにもドラマがあります。

私は息子を出産してから、妊娠や出産、赤ちゃんというものに対してのそれまでの意識がガラリと変わりました。

まず【新生児の可愛さ】がわかるようになりました。

自分が出産するまで「生まれたばかりの赤ちゃんてお猿さんみたい。真っ赤でしわくちゃで、どの子も同じ顔に見えるわ」と思っていたのに、

今では他人の赤ちゃんでさえ可愛くて可愛くて、ちっとも同じ顔になど見えません。

むしろ生後数日でもちゃんとパパやママに似ているので感心してしまうくらいです。

そして、妊婦さんにも目が行くようになりました。

お腹の大きさを見て「○ヶ月くらいかな。初めての赤ちゃんかな」と想像したり(大きなお世話ですけどね)、

一緒に歩いている小さなお兄ちゃん、お姉ちゃんを見て「○人目か~、楽しみですね~」とこっそり応援したり、

テレビでたまたま出産シーンを見ようものなら、陣痛に苦しむお母さんの姿を見ては涙・・・、

目をぎゅっとつむって渾身の力で産声を上げる赤ちゃんを見てはまた涙涙・・・。

生まれた赤ちゃんがただひたすら眠り、ひたすら飲み、ただひたすらそこに生きているというだけですごい!

自分の出産を機に私は“赤ちゃんが生まれる”という奇跡に対して無条件に感動するようになったのでした。

6年前に息子を産んだ時は明け方に破水して病院へ行きました。

陣痛に苦しんでいる間窓の外からずーっと聞こえていた澄んだヒグラシの声が忘れられません。

おととし娘を産んだ時は夜中に陣痛が来て、雪が降りそうに寒い中パパの車で入院したのですが、

生まれた娘の体重を計りながら「あら~キレイな赤ちゃん」と言ってくれた看護師さんの声も、

無事に出産してベッドで体を休めながら、うれしくてうれしくて眠れなかった事も全部覚えています。

かけがえのない、大切な大切な思い出です。

先生たちはスゴイ!

運動会まであと1週間を切りました。

幼稚園では毎日のように練習が行われ、息子たちの気合も徐々に高まりつつあるようです。

今年は幼稚園生活最後の運動会。

年長さん恒例の組体操は、ピラミッドやドミノなど17個もの技をマスターしなければならないらしく、

子供たちはもちろん教える側の先生方のご苦労もいかばかりかと思います。

息子は体が大きいので組体操の土台となる事が多いのか、ここ数日は毎日、背中に運動靴のままで乗られたらしきの泥んこの足跡・・・。

普通に洗っても落ちないので泥汚れ用の石鹸をこすりつけてゴシゴシ洗っていますが、

つい「靴のまま背中に乗られたら、背中痛いでしょ?膝とかもさぁ、痛くないの?」と軽い気持ちで尋ねました。

すると息子は私の方に向き直り“わかってないなぁ“”いう表情で、「あのねぇ、組体操は、イタイものなの!」とキッパリ。

練習を始めたばかりの頃、「あっちが痛いこっちが痛い」と騒ぐ子供たちに向かって、担任の先生がそう言ったのだそうです。

私は慌てて「そうだよね!組体操はイタイものだよね!でも年長さんだから頑張れるんだね!」と言い、

息子の担任の若くて可愛らしい、お姉さんのような先生をちょっと見直しました。

新任で、いつもニコニコ優しいだけの先生に生意気盛りの年長クラスをまとめられるのかと心配していた自分を反省しました。

思えば入園してから今日まで、幼稚園の先生方には感心させられてばかりです。

ほとんどが育児経験の無い20代の若い先生ばかりなのに、

毎日たくさんの子供たちを相手に笑顔を絶やさず一緒になって駆け回ってくれる遊び相手であり、

日々の生活の中で社会のルールを教え、季節の行事を体験させ、たまにカミナリを落としてくれる親分でもあるみたい。

母親の中には、自分の子供かわいさにクラス編成に文句を付けたり、

「あの先生は園便りの字が汚い」とか「あの先生は私服がハデだった」とか言いたがる人もいますが、

私はそんな話を聞くたびにますます“先生たちって本当に大変だなぁ”と思うのです。

実は35人の子供の相手より、一部の自分勝手な親たちの相手をする方がよっぽど大変なのではないかと・・・。

全国の幼稚園の先生たち、頑張ってください!